BOOK OF THE YEAR 2020 を考えてみた

book of the year というものを考えてみたので、それを載っけます。

こちらの↓

(https://ddnavi.com/bookoftheyear/)

20191001〜20200930の期間で発売されたものから選ぶことになってます。

 

■単行本、書き下ろし文庫
わたしの美しい庭
凪良ゆう
現実にもあり得そうな話で、読んでいるときは辛いながらも、最後には前向きになれる元気をもらえる、そんな一冊であった。また、登場人物たちの誰をとっても魅力を感じることができ、物語に彩りが加わっているところも良かった。


昨日星を探した言い訳
河野裕
茅森良子と坂口孝文の関係が素晴らしかった。彼が彼女に、彼女が彼に、どういった感情をもち、どういった考えを向けていたか。とても深いところまで描かれていて、読んでいる文章の一文字一文字を決して見落としたくないほどに、物語に没頭することができた。


青春ノ帝国
石川宏千花
中学生のときのひとときの思い出は辛いながらも、その経験があるからこそ今があるんだと思わせてくれたところが素晴らしかった。中高生向けでありながら、大人こそ読むべきものだと思った。最後の数ページに描かれた文章が非常に印象的だった。


■コミック
かぐや様19
赤坂アカ
四宮かぐやと早坂愛の関係性をいまいちど見直させてくれる良い物語だった。後半の伊井野ミコの感情を露わにする部分にも涙が止まらなかった。


ブルーピリオド7
山口つばさ
いよいよ始まった学生生活の中で、やはり矢口八虎はしっかりと考えをもった戦略を打っているところに魅力を感じた。たとえそれが否定されたとしても、考え抜いていく姿には頭が上がらない。


すべての人類を破壊する。それらは再生できない。4
伊瀬勝良 横田卓馬
はじめが慧美に真っ直ぐなところが良い。また、今回の一件を経ての慧美がすごく可愛らしかった。


■文庫化作品
探偵さえいなければ
東川篤哉
収録作のひとつ「ゆるキャラはなぜ殺される」が、コミカルなところに作者の魅力があり、またそのトリックの部分にも思わず舌を巻かざるを得なかった。


サーチライトと誘蛾灯
櫻田智也
昆虫の特性が謎の結末に絡められているところが面白かった。その中で「火事と標本」はその動機の部分に大きく胸を打たれ、一番好きな短編であった。


その孤島の名は、虚
古野まほろ
あるルールに支配された島の中で、そのルールを解明していくところが面白く、またそれ自体の仕組みも純粋に素晴らしいと思った。


■発行時期問わず
双頭の悪魔
有栖川有栖
真相がわかった瞬間に思わず膝を打ってしまった。気づいても良いはずのことであったのに気づかなかった、そのギリギリの悔しさがたまらなく感じた。


夏服パースペクティヴ
長沢樹
ミステリーとして読み応えが抜群だった。それに加えて、真相を知ったときの樋口真由の心情を推し量ると、なんと言葉で表したら良いのかわからず、苦しい気持ちにとらわれた。


神田川デイズ
豊島ミホ
大学生ながらも大学生に染まり切れず、どこか悩みを抱えていながらも、最後には楽しく前を向いている。そんな姿に自分も勇気をもらい、元気付けられた素敵な一冊だった。

 

読書メーターの感想を振り返りながら書いてみました。皆さんの印象に残っているものは何ですか?